インフルエンザの予防方法

インフルエンザの予防方法

インフルエンザは寒い時期になる12月から3月にかけて流行する感染症です。インフルエンザになると高熱が出て、頭痛や関節・筋肉の痛みが現れとても辛い症状になり、治療期間には他に感染を広げないように外出も控える必要があります。生活に支障が出るインフルエンザはかかりたくないものです。
こちらではなるべくインフルエンザにかからないようにするための予防法について解説しています。

飛沫感染からの予防法

電車やバスなどの狭い空間で、近くに感染していると思しき人(くしゃみや咳を繰り返すなど)がいる場合は飛沫が飛んで来る可能性があります。マナーとしてウィルスが体内にある方は、あまり外に出ないかマスクをつけるなどをして欲しいものですが、感染の自覚のない方もいますので、感染の疑いのある方に近づかないことで、感染の確率は低くなります。

飛沫に触れない対処法として自分でもマスクを着用し、鼻や口を隠すのも効果的です。よほど心配な方はメガネやサングラスで目の粘膜を守ることも良い方法です。

接触感染からの予防法

手洗いでウィルスを洗い落とすことで、体内へのウィルスの侵入を抑えることができます。

何かを手で食べる前には必ず、手を洗うか消毒してからにして下さい。
手洗いと一緒に教わった「うがい」ですが、それだけしていれば安心というものではありませんが、うがいをすることで、のどの潤いを保ち、粘膜の乾燥を抑え、のどに刺激を与えるため、血行の促進や粘液の分泌を促す効果もあります。

少しでもインフルエンザの予防になればという思いで、続けることでインフルエンザ以外にも風邪やのどの疾患の予防にも繋がります。なるべく外に出て帰ってきたら、その都度うがいするのが有効です。

ウィルスが逆に苦手なのが、高い温度と湿度です。
部屋の中で暖房をすると気温は高くなりますが空気が乾燥します。対策として加湿器や濡れたタオル、ストーブにやかんを置きお湯を沸かすなどの方法が効果的です。
ウィルスの感染予防にマスクが効果的とされる理由として、マスクと顔の間には体温ほどの温度と、呼吸での湿度が加わりウィルスが活動しにくい状態になります。
さらに手で口や鼻に触れる機会も減るので、利点の一つになります。

インフルエンザウィルスへの予防方法として一般的なのが、ワクチンによる予防接種があると思います。
実はこのワクチンは感染を100%回避するものではありません。

もちろん感染しない場合もありますが、予防接種の大きな理由として、インフルエンザの重症化(脳炎や肺炎など)のリスクの回避です。インフルエンザは場合によっては重症化し、死亡する可能性もあります。そのためワクチンの接種が推奨されています。

ワクチンは流行の前にウィルスの型の予測があり、そのワクチンが作られますが、型が当てはまらない場合もあり、感染する場合もあります。
ワクチンは備えとして考え、100%安心ではないことも念頭に入れておいた方がいいでしょう。

タミフルなどのインフルエンザの治療薬を服用する、医薬品を使った予防法もあります。治療の際に服用する用量より少ない量を数日間服用することで、予防効果を発揮するというものです。
タミフルは適応する型であれば有効性を発揮します。A型、B型のウィルスには有効ですが、C型のウィルスには効果がありません。

予防用のタミフルを服用する前に、その年の流行りが何型を調べておくことも必要になります。
タミフルでは有効性の無い型のウィルスが流行する場合もあります。

その他は、体に抵抗力をつけてウィルスに感染しにくいようにするのも予防の方法の1つと言えます。前述のように寒い時期は体の抵抗力が低下します。そのため、睡眠をしっかり取り、バランスよく栄養を取り入れ感染しにくい体にしていきましょう。

インフルエンザの詳細