風邪とインフルエンザの違いって何?

風邪とインフルエンザの違いって何?

インフルエンザが流行している時に体調を崩すと、インフルエンザなのか?普通の風邪なのか?判断が難しい場合があります。

実際に会社の同僚がシーズン中に風邪っぽいからインフルエンザかも。と言って検査するとインフルエンザではなかったり、反対に軽度な症状だから大丈夫と言っていて検査してみるとインフルエンザの場合もあるなど、私もこれまでそのような場面に何度も直面してきました。

そこで今回はインフルエンザと季節性の風邪はどのような違いがあるのか、解説していきましょう。

通常の風邪であれば咳やくしゃみなどの飛沫から最も感染しますが、インフルエンザの場合にはウイルス感染ですので、感染力が強く感染者と一緒にいるだけでも空気感染を引き起こします。

感染者から感染者へ、通常の風邪であれば1人程度に拡大する被害もインフルエンザは何人にもまたいで感染するほどの感染力から風邪よりも強いウイルスとなります。

そのため症状も重症化しやすく、風邪で代表的な熱。
熱も高熱になりやすく38.5度以上に上がり、消化器系の状態に異変を起こすことから下痢、嘔吐、それらに付随して脱水症状なども引き起こしがちです。

小さいお子さん、高齢者に関してはインフルエンザの症状から合併症を引き起こし、死に至る危険もあるのがインフルエンザです。

一般的な季節性の風邪であれば人は平均で年に3.4回ほど感染すると言われ、2.3日休息を取れば良くなりますが、インフルエンザは年に多い方でも1.2回、市販の薬を飲んで休息を取ってもウイルスであることから一向に良くなる気配はありません。

体調を崩して寝込んで数日経過しても良くなる兆しがない場合にはインフルエンザを疑いましょう。

一番気を付けたいのは「合併症」です。

特にインフルエンザの死亡例でもっとも多いと言われているのが肺炎。
高熱が続く状態の中で、呼吸困難や唇、肌の色が変色してきた場合には肺炎や呼吸器の気管支炎を発症している可能性があります。

一般的な風邪ではこのようなことが起こらないにしても、インフルエンザでは十分考えられる症状なので覚えておきましょう。
中高年者の場合には不整脈などの心臓系、血圧や血糖値の異常にも繋がるので注意しておく必要があります。

比較的風邪と比べると全ての症状が重症化するのがインフルエンザです。
風邪はゆっくりと症状が重くなっていくのに対し、発症してからすぐに重症化するのがインフルエンザなのでおかしいと思った場合には、被害拡大を防ぐためにも医療機関にいくようにしましょう。

インフルエンザ対策としては、やはり手洗いとうがいの徹底、感染経路となる鼻粘膜にインフルエンザウイルスを寄せ付けないようにすることです。
マスクは必ずつけること、人が多い所は避けることで大幅に感染を防ぐことができます。

自宅では室温と湿度に配慮し、インフルエンザのウイルスが活動しにくい環境を整えておくと効果的。

インフルエンザは毎年予防接種することで大幅に感染する確率を下げることができるので、時間に余裕がある方は事前に予防接種しておくと良いでしょう。

インフルエンザの詳細